晩夏のぬけがら


空蝉の身をかへてける木のもとになほ人がらのなつかしきかな
(源氏物語『空蝉』より)


お盆休みも終わり、暑さのピークもそろそろ過ぎたかというこの頃。
いつの間にか、立秋もとっくに過ぎていたのだな、と驚いてしまいます。

こんばんは。皆様お元気ですか?
私は酷い夏風邪を引いてしまい、しばらく臥せっておりましたが、
なんとか完治致しました。
なんだか最近体調を崩すことが多くなって、
寄る年波に抗えなくなってきております。
気を付けているつもりでこれですから、もっともっと慎重にならなければいけないのだなぁ、と危機感を抱いております。

さて、タイトルにあります『晩夏のぬけがら』――『空蝉』について。
文字通り、蝉の抜け殻を表すこの単語ですが、実はわりと深い意味もあります。
古語の『うつしおみ(現人)』から転じ、『この世の人、生きている人間』や『人間の生きている世。現世(うつしよ)』を指し、虚しいこと、儚いことの例えとして使われる言葉なのです。

なんだかちょっともの悲しい意味合いの一方で、『源氏物語』では、けっこう逞しい女性の名前として登場します。
光源氏が十七歳の時の恋のお相手、空蝉さんです。
彼女は、プレイボーイ源氏くんを、とても恰好良く袖にした漢気(?)ある女性なのです(※あくまで私の中でのイメージです)。
身分も高く美貌の源氏くんは天狗になっていて、身分が低く、取り立てて美人でもない空蝉さんのことを、最初の方は見下しているかのような描写もあります。
その天狗の鼻をとっても上手に折ってやった彼女は、私の中でヒーローです。
源氏くんは空蝉さんに逃げられて、何故か彼女の身代わりとなってしまった継娘と契る――という結末の意味不明さに首を傾げてしまいますが……なんとも不思議な読後感のお話で、行間を読ませると言う意味では、とても面白い読み物だと思います。
源氏物語の中でも、好きなお話なのです。

こんなふうに、さまざまなイメージのある言葉 『空蝉』は、晩夏の季語。
ちょうど今の季節にぴったりな言葉でもあります。
夏の終わり、季節の移りゆく様を『儚い』と捉えながらも、それに伴いあらゆるものが変化していく。
そんな変化の中を生き抜く人の『逞しさ』を表していると言葉、と考えれば、なるほどと納得できるものがありますね。


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『年の差恋愛! おじさまの本気はすごいんです!』第五回

こんにちは。
溶けてしまいそうなくらい暑い日が続いておりますが、皆様お元気でいらっしゃいますか。

外から聞こえる油蝉の鳴き声も、なんだか息も絶え絶え…といった具合に聞こえてしまいます。
地球温暖化、蝉も大変ね…、などとしみじみ思ったり…。
ともあれ、なるべく涼をとり、水分と電解質をこまめに補給し、熱中症にはくれぐれもお気を付けくださいませ。

今週の木曜日はオパール文庫さんのwebサイトで掲載させていただいております

『年の差恋愛! おじさまの本気はすごいんです!』

の更新日です。
第五回が更新されました。

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このお話は将棋のお話かと思いきや、わりと園芸のお話です(どういうこと)。
私の祖父母が庭いじりの大好きな人達で、作中の園芸豆知識は、彼らからのうけうりだったりします。
庭のある日本家屋はノスタルジックで憧れますが、勿論私には維持管理能力は備わっていない為、夢のまた夢でございます。
いつか大菊や牡丹を育ててみたいものです…。

そしてこの連載も残すところ最終回のみとなりました。
どうぞ最後までよろしくお付き合いいただければ、これ以上の幸いはありません。

オパール文庫さんのweb企画では、たくさんの豪華な作家様たちのお話が無料で読めてしまいます。
これを機にお試しになってはいかがでしょうか。



『年の差恋愛! おじさまに迫ったらオトナの本気を見せられました』

夏至を過ぎて、夕暮れの風の匂いに夏を感じるようになりました。
寒い日の、夜の忍び寄る帰り道だったり、
夕焼けに染まる空の下で聞く、ひぐらしの鳴き声だったり……。
私が季節を感じるのは、夕暮れ時なことが多いのですが、皆様はいかがですか?

こんばんは。こみとです。

今日はオパール文庫さんで連載させていただいている

『年の差恋愛! おじさまの本気はすごいんです!』第4話

が更新されました。

実は今回の作品の中には、けっこう奇抜な印象を残す人物が登場します。
今回はその人のターン(?)。
書いている最中にも、なかなかどうして、作者ながらあらゆる方面で唸ってしまった人物なのです。
まだまだ片鱗しか現れていませんが、これから奇抜さが出てくると思うので、彼の動向もまた楽しんでいただければ…と思います。

さて、この連載も残すところあと2回となりました。
読んでくださっていた皆様、ありがとうございます。
おかげさまで、8月初頭に文庫として刊行していただけることになりました。
イラストを担当してくださったのは、村崎らむ先生です!
村崎先生のイラストは、とても躍動的で、キャラクターたちが今にも動き出しそうに見えます。
そして優子の気が強いけれど可愛らしい性格や、一途の掴みどころのないカッコイイおじさまっぷりが、如実に現れ出ていて、驚いてしまいました。私がこう書きたい、と想像しているキャラクターを、そのまま描いてくださったかのようです。
村崎先生、本当にありがとうございました!

表紙をお目見え。

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タイトルは少し変更して

『年の差恋愛! おじさまに迫ったらオトナの本気を見せられました』

となりました。
8月4日発売予定となります。
またお手に取っていただければ、とても嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。



『年の差恋愛! おじさまの本気はすごいんです(オパール文庫web連載』第3話

ぬけるような青空と、茹だるような暑さ。
射すような太陽の光に、夏の到来を実感しております。

こんにちは、皆様いかがお過ごしですか。

先月よりオパール文庫様のウェブ企画にて連載させて頂いております。
『年の差恋愛! おじさまの本気はすごいんです!』
本日、第3回が更新されました。

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今回の作品では、ヒーロー視点とヒロイン視点の両方からお話を進めていくというスタイルをとっています。
おじさんヒーローである一途さんの心情が、読者の方によりわかりやすくなっているのですが、それを読者の皆様にどう受け止めていただけるか…。
毎度ながら、自作が公表されるというのは、色んな意味でドキドキしてしまいます。
どうかより多くの皆様にお気に召していただけますように、というのは、どの作品においても変わらぬ願いです。

お暇な折に、良かったら読んでやってくださったら、これ以上の幸せはありません。

また、オパール文庫のweb企画では、豪華執筆陣の先生方の作品が楽しめます。
この機会に、是非お試しくださいませ。


『年の差恋愛! おじさまの本気はスゴいんです!(オパール文庫webサイト)』はじまりました

春の麗らかな陽気が一気に暑さにまで到達し、もうすぐ六月。
もう一年の半分に達しようとしているなんて、信じられないですね。
時が経つのは本当にあっという間。
この限られた時間を、どれだけ有効に使っていけるか。
そしてその前提として、自分にとってなにが有効であるのか。
それらを改めて突きつけられている気分になります。
がんばらないと!

さて、本日よりお世話になっておりますオパール文庫さんにて、拙作のweb連載がはじまります。
タイトルは『年の差恋愛! おじさまの本気はスゴいんです!』です。

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こちらのヒーロー・一途は将棋の棋士。
そして女子大学院生のヒロイン・優子との年の差は、なんと18歳です。
ここまで年の差があるカップルを書くのは、私も初めてでした。
できるだけ年の差があるように表現したつもり…なのですが。
どうでしょうか。

一途さんはとても書き易いキャラクターで、ありがたかったです(笑)。
こういうタイプが書き易い私って…と少々自分で首を傾げてしまいますが、ともあれ、連載は隔週でしばらく続く予定となります。
よろしければ、読んでやってくださったらとても嬉しいです。

どうぞよろしくお願い致します。
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