オブラート

彼女が持参したチープな土産菓子。
俺の部屋に来るのは、意地っ張りの彼女なりの謝罪だとは分かっている。
それでも。
「何か言うことは無い訳?」
菓子を食べながら意地悪く聞いてやると、
俺の唇に引っ付いたオブラートをペロリと舐めあげられた。
…結局包まれた言葉ごと、俺は絆されるんだ。
#オブラート

(以上140字)

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死は死だ。それだけ。
戦場にはそれが溢れている。
つい先刻隣で笑っていた友が、血塗れで事切れている。
国の為?
名誉の為?
そんなものの為に?
名誉など、夢のようなものだ。
夢は夢にしかならない。
現実ではない。
それならば、僕は現実を選ぶ。
現実の、君を守る為に、僕は死にたい。

#twnovel 
(以上139字)


お題はこちら 診断メーカー

こみとへのお題は『君のために死にたい・そんなもののために、・夢は夢にしかならず』です。


欲しいだけあげる

強請る僕に、君は
『欲しいだけあげる』
そう言ったくせに。
今君がこんなにも欲しくて、
僕が泣き叫んでいるのに。
君はどこにいるの。
僕の声は届いていますか。
皮肉屋だった君なのに、
眼裏に残るのは最期に見せた穏やかな涙。
僕は泣く。
君が欲しくて、欲しくて。
泣き声は、もう届かない。

#twnovel
(以上140字)

お題は 診断メーカーさん より★

@春日部こみとへのお題は『欲しいだけあげる・君はどこにいるのですか・泣き声は届かない』です。




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