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恋愛の徴候の一つは彼女に似た顔を発見することに極度に鋭敏になることである。


今さらに 雪降らめやも かぎろいの
  燃ゆる春へと なりにしものを (作者未詳)


昨日は立春だったとか。春が立ったと風に聞くのに、この雪とは…、と、
今の私とまったく同じ心を詠った和歌が、万葉集にありましたので、引用させていただきました。
各地で寒さと雪を嘆く声が聞こえてくる今春。
皆様、どうぞご自愛くださいませ。

さて、タイトルにあります名言は、ご覧のように、恋に関するものになります。
わたしは男女の恋愛に関するお話を書いているので、時折男性から見た『恋』というものについて、改めて振り返ってみたいと思うことが多々あります。
ジャンルがTLですので、勿論ヒロイン視点でお話を書くことがほとんどなのですが、ときおりヒーロー視点で書く場合もあるのです。
そんな時、書いていて「んん?」と首を捻ってしまうことが、どうしても出てくるのです。
「あれ? こんな時、男の人ってどんなふうにこの事態を把握するんだろう?」みたいな。
まあ、一概に男性、とは言っても、男性だって100人いれば100通りの考え方があるので、こんなことを考えること自体ナンセンスと言ってしまえばそれまでなのですが。
それでも、やはり自分とは違う人物を書くわけですから、その思考回路の模型になるものは欲しかったりするのです。

そんな時、私が頼るのは、歴史上様々な人物の「名言」だったりします。
名言は名言というだけあって、その人物の信条や信念、生き様などが凝縮されたものであり、人を納得させるだけの力がある言葉だと、私は考えます。
つまり、私の求める「人物の思考回路の模型」としては、とても適したものなわけです。

さて、話を戻すと、私が欲しくなるのは、「男性の恋にかんするものの見方」です。
賢人で、しかも男性が、恋に関してなんて言及したりしてるの?
と思う方もおられるでしょう。わたくしもそうでした。
しかし意外と過去の賢人たちは、恋に関する名言を残してくれていたりするのです。
タイトルにもいたしました

『恋愛の徴候の一つは彼女に似た顔を発見することに極度に鋭敏になることである。』

というお言葉。こちらは、芥川龍之介先生の、恋に関する名言です。
なるほど、恋をすると、ほかの人に、好きな人と同じ特徴を探してしまうところは、男性も女性も変わらないんだなぁ、と、ほんわかしてしまいます。
そんな芥川先生、可愛らしいことを言っていると思いきや、

『女人は、我々男子にはまさに人生そのものである。即ち、諸悪の根源である。』

などと、少々シニカルなものの見方の名言もあったりと、なかなか面白いのです。

納得できるものも、そうでないものも無論あったりもしますが、わたくしには大変有効な参考資料です。

男性側から見たら「 女性=人生そのもの=諸悪の根源 」という図式。
女性側から見ると、どんな図式が成り立つかしら…?

ものの見方、本当に興味深く、感慨深いものですね。





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